次世代高速携帯通信LTEって何のこと?WiMAXとの違いを比較してみた

LTEとは、携帯キャリア各社が データ通信用に提供している次世代高速携帯通信規格のことを言います。3Gと4Gの中間に位置する3.9Gの規格で、使うことで一番変わるのは通信速度が速くなるという点です。持ち歩きができるのでモバイルデータ通信と呼ばれています。

3G、4G、LTEとは何か。

LTEや端末を使用ときに必ず目にする3Gや4Gについておさらいしましょう。これは、英語の「Generation(世代)」の頭文字で、3Gというのは「第3世代」の通信規格であることを意味しています。

昔は1G(第1世代)、2G(第2世代)のモバイル通信規格もあったのです。

1G:音声をデジタル変換せず、アナログのまま送信する方式の電話。
2G:デジタル通信を採用した通信方式であり、これによりメールやインターネット接続が可能に。
3G:高効率(高速)で通信を行えるデジタル通信の通信方式。

そして、スマホの普及によって注目されているのが、次世代の高速通信規格である4G。
(100Mbpsクラスの高速通信を目指して開発された次世代のモバイル通信規格です)
LTEは3Gと4Gの中間の3.9Gとなっており下り50Mbps以上、上り25Mbps以上の通信速度が基本要件となっています。

さらに進化するモバイルデータ通信

iPhoneを始め第4世代の最新スマホの登場とともにLTEも第4世代移動通信システムとして進化しています。100Mbp、200Mbp、1Gといった光ファイバーに対抗する通信速度を目指して日々技術開発が行われているのです。そこで登場したのが「LTE-Advanced」というLTEをさらに発展させた最新方式。

従来のLTEは4Gとして発売しているものもありますが、実際は3.9G。
第4世代移動通信システムはそこから超高速大容量通信を実現した次世代のものです。
LTEのエリアは携帯電話会社によって異なる点が従来から指摘されていましたが、現在では人口カバー率は95%~99%で、特に都市部ではほとんどカバーされています。

キャリアアグリゲーション

ではLTE各社の第4世代移動通信システムはいかにして通信速度を上げているのでしょうか。
キーワードはキャリアアグリゲーション。周波数の異なる電波を束ねて受信できる作りで、一度に受信できるので通信量が大幅にアップするという仕組みです。

例えばコップの中のジュースを想像してみてください。ジュースをストロー1本で吸うよりも2本で吸う方が吸える量が増えますよね!また、どちらか片方がやめても残りのストローで吸い続けることができます。

LTEは同じ仕組みで、高速で、安定して電波を受信しやすい通信方式をつくっています。

キャリア各社の第4世代移動通信システム(LTE)を比較してみる(2016年7月現在)

ドコモLTE “PREMIUM 4GTM”

複数の電波をキャリアアグリゲーションで束ねた、下り最大370Mbps対応の超高速通信規格。

ソフトバンクモバイル “Hybrid 4G LTE”

下り最大262.5MbpsのSoftbank4GLTEと下り最大165MbpsのSoftbank4Gのキャリアアグリゲーションで束ねた超高速通信規格。

KDDI(au) “4G LTE + WiMAX2+”

下り最大150Mbpsの4G LTEと下り最大220MbpsのWiMAX2+をキャリアアグリゲーションで束ねた高速通信で受信最大370 Mbps対応。

各社とも、最大量受信できるエリアはまだ限られている状態ですが、徐々に広まっていくでしょう。

WiMAXとの違い

LTEのように外出先など場所を選ばずにインターネット接続できる機器をモバイルデータ通信機器と呼びます。
このモバイルデータ通信機器でもう一つ有名なのが、青いガチャピンとムックの広告やCMでおなじみのWiMAX(ワイマックス)です。

WiMAXはKDDIグループのUQコミュニケーションズという会社が提供しているデータ通信規格です。通信速度の制限がなく、使い放題となっているのがメリット。料金は通信契約があってのオプションという価格設定でした。

一方でLTEは、携帯電話各社が データ通信用に提供している回線の規格で携帯電話会社の回線インフラです。LTEそのものをデータ通信用の契約とし、月間のデータ通信量が一定量を超えた場合、通信速度を大幅に制限するとしている点がWiMAXとの違いです。

また、LTEの方が通信速度は速いが、キャリアによってカバーできるエリアが限られているのに対し、WiMAXは人口カバー率が高いという点が大きな違いでした。しかし、技術が違うという以外はユーザーから見ればほぼ同じと言って良いでしょう。

ちなみにWiMAXも2013年に4GのWiMAX2+を発売しており、2016年7月現在では下り最大220Mbpsの超高速通信が可能となっています。先ほど説明したキャリアアグリゲーションで束ねられる電波の一つにもなっています。

最後に

iPhoneやLTE-Advanced、WiMAX 2+の登場により、通信速度は日々進化を遂げており、日本では2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、現在の1000倍、10Gbps 以上の通信速度という第5世代移動通信システム (5G)の実現をめざし、動き出しています。
通信速度はどこまで早くなるのか、高速になることでどんな可能性が生まれるのか、進化する通信サービスから目が離せません!