周波数ひっ迫解消の切り札、LAAの新技術とは

免許不要の5GHz帯を携帯電話でも利用できるようにする 「LAA」。LAAが議論される背景には、とどまるところを知らない移動通信のトフラフィック増大があります。移動通信への新規周波数帯の大幅な割り当ては、今後5年ほど見込めないことから、アンライセンスバンドを使おうとしているといわれています。この新技術は、携帯電話事業者の事業モデルを大きく変える可能性を秘めているのです。

LAAとは

LAAとは、(Licensed-Assisted Access using LTE)の略で、免許不要の周波数帯(アンライセンス周波数帯)を用いてLTE通信を行う方式です。無線LAN(Wi-Fi)などと同じ5GHz帯での利用が検討されており、LTEの後継規格であるLTE-Advancedでも導入される見通しとなっています。

LTE通信と何が違うのか

LAAが通常のLTE通信と異なるのは、免許帯域(ライセンスバンド)を使うLTE通信とセットで使うことが想定されている点です。ライセンスバンドのLTE通信を維持しながら、アンライセンスバンドでもつながるところでは、ライセンスバンドの回線と束ねて使うキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)を実施する見込みです。

キャリアアグリゲーションとは

キャリアアグリゲーションとは、複数のLTE搬送波を同時に用いて通信を行う技術のことです。 LTEで使われている搬送波を1つの搬送波コンポーネント単位として扱い、連続、あるいはバラバラの周波数帯でもこれらを複数同時に利用する技術です。

LAAが利用される理由

各通信事業者が独占的に利用する免許を取得し、携帯電話基地局と端末の通信に利用している周波数帯はデータ通信需要の増加などで混雑しており、これを緩和するために補助的に利用することが見込まれています。
また、信頼性の必要な通信や通話などを従来の周波数帯で行い、データ通信をLAA可するといった使い方や、従来の周波数帯とアンライセンス周波数帯をキャリアアグリゲーションで一体的に運用し、通信速度や効率の向上を図るといった使い方が想定されています。

まとめ

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すでにLAAは、商用化に向けた動きも出てきています。米国のT-Mobile USA社は、2015年2月にEricsson社、Nokia社とLAAの実験を行っていることを公表し、LAAの商用サービス開始を目指していることを明らかにしています。
LAAはいつごろ実用化され、今後の移動通信市場にどのような影響を与えるのでしょうか。注目していきたい技術です。