Wi-Fi Alliance が、Wifiのセキュリティを強化する新規格「WPA3」を発表!

AppleやMicrosoftなどの加盟する業界団体であるWi-Fi Allianceは、2018年1月8日(米時間)、新たなネットワークセキュリティ規格である「WPA3」を発表しました。これは現在普及している「WPA2」をより強化したもので、Wifiを利用する上で重要なセキュリティ機能が強化されたということもあり、世界中で注目が集まっています。

「WPA2」とか「WPA3」ってそもそも何?


Wifi(無線LAN)は、電波を使って情報の受発信を行っています。その際、情報をそのまま送信していると、個人情報やクレジットカード情報などの重要なデータを第三者に盗み見されてしまう恐れがあります。その対策として行われているのが“データの暗号化”です。「WPA2」や「WPA3」とは、無線LAN上でやり取りされるデータを暗号化する規格のことで、データを安全にやり取りするためには必要不可欠です。現時点で提供されているものは「WEP」「WPA」「WPA2」の3つで、セキュリティ強度は「WEP<WPA<WPA2」となります。今回新たに発表された「WPA3」は「WPA2」をバージョンアップしたもので、セキュリティ機能がより強化されています。

WPA3の進化


WPA3では、セキュリティや利便性の向上に向けて4つの機能が追加されています。

1.オープンなネットワークでのセキュリティを強化

ネットワーク上の各機器とルーター間での接続を個別に暗号化することができます。そのため、空港やカフェなどのオープンなネットワークにおいても安全性を確保しながら通信を行うことが可能です。公共のWifiは便利だと人気を集める一方、セキュリティ面で不安を感じるという声も上がっていましたが、これなら安心してインターネット通信を楽しめそうですね。

2.脆弱なパスワードでもネットワークを保護

英単語を組み合わせたような単純なパスワードの場合、総当たり型の辞書攻撃によってパスワードが解読されてしまう恐れがあります。WPA3には総当たり型の辞書攻撃からネットワークを保護する機能を搭載しているため、パスワードに利用されそうな単語を使っていた場合でも、外部からの攻撃を受けにくくなるとされています。とは言え、簡単なパスワードは避けた方が良いことに変わりはないので注意しましょう。

3.セキュリティ設定を簡略化

ディスプレイを持たないデバイスや、限られたディスプレイしか持っていないデバイスにおいても、簡単にセキュリティ設定が行えます。設定の煩わしさがない分、普及のスピードも速められそうですね。

4.最高レベルの暗号アルゴリズムに準拠

WPA3では、アメリカの国家安全保障局がアメリカ政府と機密情報をやり取りする際に使用する、最高レベルの暗号化アルゴリズムCNSA(Commercial National Security Algorithm)を満たす192ビットのセキュリティーシステムが導入されるそうです。政府が利用する程の暗号化機能なんて驚きですね。

2018年には提供を開始

WPA3は、2018年中の提供開始が予定されています。年内にはWPA3を搭載した機器が登場し始めるようなので、2019年にはWPA2からWPA3に切り替える動きが本格化するのではないでしょうか。

さいごに

2017年にWPA2におけるセキュリティの脆弱性が発見され、Wifiの安全性に対する不安が世界中に広がりました。今回発表されたWPA3はセキュリティ機能が大幅に強化されており、Wifi通信の安全性向上に大きな期待が寄せらせています。日本では、2020年の東京オリンピックに向けて公共Wifiの整備が急がれています。国内でWPA3がいち早く普及し、安心・安全なWifi通信環境が確保されて欲しいものですね。今後の動きに注目していきましょう。

Wi-Fi Alliance
https://www.wi-fi.org/news-events/newsroom/wi-fi-alliance-introduces-security-enhancements