Bluetooth・テザリングとは?Wi-Fiとの違いや特徴をご紹介

今や子供からお年寄りまで利用しているスマートフォンは、色々な機能が付いていて非常に便利ですよね。ところで皆さんは、スマートフォンを使うときによく耳にする「Wi-Fi」「Bluetooth」「テザリング」という言葉の意味や、それぞれの違いをしっかり理解できていますか?今回は、実は意外と知らない人が多いこの3つの用語について解説いたします。

Wi-Fiとは

最近では“Wi-Fi=無線LAN通信”という意味で使われることが多いのですが、本来の意味で言えば、Wi-Fiは無線通信の規格の一つです。言わばブランドのようなもので、Wi-Fi Allianceという団体が、無線LANの標準規格である「IEEE802.11」に接続できると認証したものを「Wi-Fi」と呼んでいます。現在では、スマホやパソコン、ルーターなど、殆どの無線LAN機器がWi-Fi認証を受けているため、Wi-Fiと無線LAN通信はほぼ同義と言っても過言ではありません。

Bluetoothとは

では、Wi-Fiとよく似ているBluetoothとは一体何なのでしょうか。結論から言うと、Bluetoothも無線LAN規格のひとつです。規格名は「IEEE 802.15.1」で、国際標準規格であるため、Bluetooth対応機器であればどの国で作られた製品でもケーブルを繋がずにデータをやり取りすることができます。身近なもので言えば、イヤホンやスピーカーなどに使われていることが多くあります。

Wi-FiとBluetoothの違いは?

先程ご説明したように、Wi-FiとBluetoothは共に無線LAN規格のひとつです。どちらも無線で情報のやりとりをするという点では同じですが、その違いは通信範囲や速度にあります。通信範囲に関しては、それぞれ想定されている距離が異なります。Wi-Fiは50m~100m程度の遠距離での通信を想定して作られています。一方、Bluetoothは数メートル程度の近距離での通信を想定して作られた規格です。 そして、Wi-FiとBluetoothを比較するうえで、最も大きな違いは通信速度です。Bluetoothの通信速度は最大でも24Mbpsとされているのに対し、Wi-Fiは最新の規格である11acであれば6.9Gbpsという通信速度を誇っており、Wi-Fiの方が圧倒的に速いのです。

Wi-FiとBluetoothはどう使い分ける?

広範囲かつ高速の通信ができるからといって、Wi-Fiの方が便利なのかと言えばそれは誤りです。Wi-FiとBluetoothでは、用途が全く異なるからです。先程も記載したとおり、Wi-Fiは高速で広い範囲へ通信を行うことができます。そのため、ルーターを介して離れた場所にあるパソコンやスマートフォンなどの複数のデバイスを繋ぎ、自宅やオフィスにネットワークを構築するにはWi-Fiが最適です。しかし、Wi-Fiは通信速度が速いというメリットがある一方で、消費電力が多いというデメリットがあり、デバイスの電源が確保できない状態で長時間利用するのには適しません。 それに対してBluetoothは、パソコンとマウスやキーボード、スマートフォンとイヤホンやスピーカーなど、近距離にあるデバイス同士を接続するのに最適です。通信読度は速くありませんが、少ない電力で無線通信ができるため、長時間利用するシーンや、細かい機器のワイヤレス化をする際にはBluetoothの方が便利です。このように両者の特徴をまとめてみると、一口に無線LAN通信の規格と言っても、特性や最適なシーンが異なることがわかるかと思います。

テザリングとは

Wi-FiやBluetoothと混合されがちですが、テザリングは通信規格ではなく、インターネットに接続する方法のことです。テザリングを利用すると、スマートフォンをアクセスポイントとして、パソコンやダブレット、ゲーム機などをインターネットに接続することができます。つまり、スマートフォンのエリア内であれば、どこでもインターネットに接続することが可能となります。

テザリングの種類

テザリングには、Wi-Fi、Bluetooth、USBの3つ種類があります。

1.Wi-Fiテザリング

Wi-Fiを使ってスマートフォンと端末を接続する方法です。対応機器が多いことに加え、Wi-Fiの特性を活かして複数の機器を同時に接続できることが特徴です。

2.Bluetoothテザリング

スマートフォンと端末を、Bluetoothを使って接続する方法です。Wi-Fiテザリングに比べ電力消費が少ないのですが、通信速度が遅いため容量が多いデータのやり取りには不向きです。

3.USBテザリング

USBケーブルを使ってスマートフォンと端末を接続する方法です。通信速度が速く、端末側からスマートフォンへ給電しながら利用することができますが、USBケーブルによる有線接続であるため利用場所が限定されます。また、接続する端末はUSBポートがあるものでなくてはならず、複数台の同時接続はできません。

テザリング利用時の注意点

便利なテザリングですが、利用時には以下の点について注意が必要です。

1.通信制限になる可能性が上がる

パソコンやタブレットでのインターネット接続は、スマートフォン利用時に比べると通信量が多くなりがちです。テザリングではスマートフォンのモバイルネットワークを利用してインターネットに接続しているため、予想外にデータ通信量を使ってしまい、通信制限になってしまう可能性があるので注意が必要です。

2.バッテリーの消耗が速くなる

テザリングを使用すると、通常よりもスマートフォンのバッテリーを消費します。特にWi-Fiテザリングの場合は、できるだけ短時間の利用に留めた方が良いでしょう。

3.電波干渉により不安定になる可能性がある

人が多い場所では、電波干渉によって上手く接続できないことも。途中で通信が途切れてしまう可能性もあるので、重要な情報を送受信する際はテザリングの利用を避けた方が無難です。

さいごに

Wi-Fi、Bluetooth、テザリングの違いや特徴についてご紹介しました。これまで何となくでしか意味がわかっていなかったという方も、それぞれの意味や違いについて理解できたのではないでしょうか。いずれもスマートフォンを利用するうえで非常に便利なものなので、メリット・デメリットを整理し、最適な利用をするようにしましょう。

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